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コラム

多くなる台風被害! 保険による補償は?

8月に入り梅雨が明けて、いよいよ夏本番です。

そんな中、油断できないのが、自然災害です。

先月は九州等を襲った豪雨災害が発生し、大きな被害をもたらしました。

 

今の季節から10月にかけては日本に接近・上陸する台風が多くなり、

大雨、洪水、暴風、高波、高潮などをもたらします。

その際、川の氾濫や土石流、がけ崩れ、地すべりなどが発生しやすく、人々の生活や生命を脅かします。

被害にあった場合は、そこからの復興に時間がかかり、大変なことになるかと思います。

 

そんな時、台風被害では、保険が味方となります。台風の被害にあった時に適用されるのが、火災保険です。

万が一の時に備え、どのような場合補償されるのか、受け取るために必要なことは何か、確認しましょう。

【火災保険の基本補償】

まず、火災保険の基本補償は、次の3種類に分けられます。

①風災補償 台風ので損害を受けた場合のための補償
②水災補償 台風が原因で洪水などの水で損害を受けた場合のための補償
③落雷補償 台風などの落雷で損害を受けた場合のための補償

①風災補償

風災補償の風災には、台風の風に限らず、竜巻や突風、木枯らしなども含まれます。

補償の対象となる被害には、風そのものによる被害や、風によって飛んできたものによる被害などがあります。

例えば、強風で家の屋根が飛んでいってしまった、物が飛んできて窓ガラスが割れた、自転車が倒れて壊れた、雨漏りが発生した、などの場合が挙げられます。

ただ、暴風によって怪我をした場合は、火災保険の対象とはならず、傷害保険など人間を対象とした保険で補償を受けられます。

②水災補償

水災被害は、雨による被害のほかに、高潮や土砂崩れによる被害なども含まれます。

例えば、川が氾濫して家に浸水した、家に土砂が流れ込んだ、雨漏りをした、記録的な大雨で高潮が発生した、などの場合が挙げられます。

ただし、水害被害の損失額全額が補償されるわけではありません。詳細は保険会社ごとに異なりますが、一般的には以下のいずれに該当するものが補償対象になります。

・水災によって、再調達価額(同じような建物や家財を建築したり、購入したりするのに必要な金額)の30%以上の被害額になった場合

・床上浸水または建物の居住部分が地盤面から45cmを超えて浸水している場合

また、1998年の金融自由化以前に火災保険を契約した方は、水災補償が付帯していない、または補償が不十分なことがあります。

30年以上前に火災保険を契約して、今もそのままにされている方は一度補償内容を見直しても良いかもしれません。

③落雷補償

落雷補償はその名の通り、落雷による被害を保証してくれるものです。

落雷そのもので建物が被害を受ける以外にも、渦電流といって、雷が家に落ちたことでテレビやエアコンといった室内の電化製品が被害を受けた場合も補償対象になります。

【水害被害への火災保険の補償対象範囲】

火災保険では補償対象となるものを“建物・家財”、“建物のみ”、“家財のみ”の3種類から選ぶことができます。

火災保険で言う「建物」とは、建物に付属していて動かせないものすべてを指します。

建物の具体例≫

・畳や備えつけの収納などの建具

・建物に直接備え付けた電気やガス、冷房・暖房等の設備

・建物に直接備え付けた浴槽や流し、ガス台、調理台

・門、塀もしくは垣または物置、車庫やカーポートなどその他の付属建物

 

マンションの場合には、専有部分のみが建物として扱われ、共用部分は含まれないことが多いです。

また、賃貸物件の場合、建物は大家さんのものであるので、火災保険に建物という概念はありません。

賃貸の場合は、この後ご説明する家財の補償に加えて、大家さんに対する「損害賠償補償」を付帯するのが一般的です。

また、火災保険で言う「家財」とは、建物内にある持ち運びできるものを指します。

家財の具体例≫

・家具、家電製品

・家庭用の食器、日用品

・絵画、骨董品、貴金属(※)

・自転車、125cc以下の原動機付自転車

通常の火災保険の契約では補償対象にならないものもあるので注意が必要です。

≪補償対象にならないもの≫

・所定金額以上に高価な貴金属や美術品

・現金や小切手有価証券など

・動物や植物データ、ソフトウエア、プログラムなど

・家から持ち出していた家財自動車

宝石や美術品など、一つで30万円を超えるようなものは、「明記物件」と呼ばれ、契約時に申告していないと、それらが被害にあっても補償されません。

 

また、火災保険に加入していても台風の被害を受けた場合に保険金が受け取れない可能性もあります。

 

来たるべき台風に備え、この機会に、火災保険の契約期間や補償内容について見直すことをおすすめします。