ESG投資でSDGs
昨今、認知度も高まったSDGsですが、
なぜこれほど注目されているのでしょうか?
自然環境の分野であれば、自然災害が急激に
増えていることが要因に挙げられます。
ここで世界の災害被害額を見てみましょう。
1980年代と2010年代の平均という30年の差を
比較してみると、山火事は4倍、洪水は9倍、
暴風雨に至ってはなんと14倍
(708億ドル、日本円で11兆円以上)
にまで膨れ上がっています。
日本でも、水災を補償する火災保険の保険料が
今年の10月の改訂で各社大幅値上げされるのも、
自然災害の給付が増加傾向にあることが
原因となっています。
なぜこんなにも自然災害が増えているのでしょうか?
大きな要因として、
二酸化炭素排出量の増大が挙げられます。
世界の二酸化炭素の排出量は1971年140億トンから
2020年320億トンにまで増えています。
人類は、経済が発展していく代償として
気候変動や環境問題を生み出してしまったのです。
そんな中、自然災害という身の危険を感じて、
地球環境に対する注目度の高まりを受けて
脚光を浴びているのがESG投資です。
環境(Environment)、社会(Social)、
ガバナンス(Governance:健全な企業経営)の
視点を組込んだ投資のことを言います。
ESGをテーマとした投資信託を購入するESG投資は、
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も
2017年から力を入れているのです。
ESG投資は環境問題などに取組む企業を後押しし、
それら企業にお金が集まることで人材採用や
設備投資が可能となり、企業成長を促します。
そういった成功事例を見て
さまざまな企業が取組むようになると、
社会全体として環境問題などが改善されていくという、
「好循環」を生み出す経済活動といえます。
環境問題に取り組む企業の成長予測として、
世界のEV充電スタンド数は
2020年→2030年の間に6倍以上に増加。
また、世界の発電量に占める
再生エネルギーの割合も
2020年28%→2050年56%に
増加する見通しとなっています。
ESG投資を始めることはこういった
成長の恩恵を享受することとなり得ます。
さぁ皆さんも、地球のため、ご自身の資産形成のために
ESG投資でSDGsしていきましょう!