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コラム

消費税が家計を占める割合は?

消費税増税まであと5日…。

暮らしの負担が増加すると悩まれている方が多いかと思います。

 

毎月、家計簿で収支を計算し、やりくりしている方もいらっしゃるかと思います。

しかし、支払っている消費税の金額を考えることはあまりないのではないでしょうか。

 

そこで、どれだけ消費税を支払っているのか、

1989年の消費税導入までの約30年間を振り返りながら、確認しましょう。

 

■モデルケース

年収200万円未満の学生 たろう君

年収200万円以上~300万円未満の新社会人 かおりさん

年収300万円以上~400万円未満の若年社員 じろう君

年収400万円以上~500万円未満の中堅社員 かつお君

年収500万円以上~600万円未満の管理職 はなこさん

年収600万円以上~700万円未満の役員 さぶろう君

 

の6人のモデルから、1世帯当たりに占める消費税の年間負担額と負担割合を確認しましょう。

 

 

■1989年 消費税3%導入

初めて消費税が導入されたとき、税率は3%でした。

消費税3%

年収

人物名 月間消費税負担額 年間消費税負担額

年間負担割合

200万円未満 たろう君

3,167円

3.8万円

2.7%

200万~300万円未満 かおりさん

4,084円

4.9万円

1.8%

300万~400万円未満 じろう君

4,750円

5.7万円

1.6%

400万~500万円未満 かつお君

5,500円

6.6万円

1.5%

500万~600万円未満 はなこさん

6,167円

7.4万円

1.4%

600万~700万円未満 さぶろう君

7,000円

8.4万円

1.3%

 

 

■1997年 消費税5%導入

消費税率を4%に引き上げ、更に地方消費税を加えたことによって、実質の税率は5%となりました。

消費税5%

年収

人物名 月間消費税負担額 年間消費税負担額

年間負担割合

200万円未満 たろう君

4,834円

5.8万円

5.5%

200万~300万円未満 かおりさん

7,167円

8.6万円

3.0%

300万~400万円未満 じろう君

7,834円

9.4万円

2.3%

400万~500万円未満 かつお君

8,834円

10.6万円

2.0%

500万~600万円未満 はなこさん

9,917円

11.9万円

2.0%

600万~700万円未満 さぶろう君

11,000円

13.2万円

1.9%

 

 

■2014年 消費税8%導入

消費税率5%への引き上げから約17年後、8%に引き上げられました。

消費税8%

年収

人物名 月間消費税負担額 年間消費税負担額

年間負担割合

200万円未満 たろう君

7,250円

8.7万円

6.8%

200万~300万円未満 かおりさん

10,917円

13.1万円

4.9%

300万~400万円未満 じろう君

12,417円

14.9万円

4.1%

400万~500万円未満 かつお君

13,917円

16.7万円

3.6%

500万~600万円未満 はなこさん

15,167円

18.2万円

3.2%

600万~700万円未満 さぶろう君

17,084円

20.5万円

3.1%

 

■2019年 消費税10%導入

そして今回、消費税率は10%へ引き上げられます。(表は予想値です。)

消費税10%

年収

人物名 月間消費税負担額 年間消費税負担額

年間負担割合

200万円未満 たろう君

9,084円

10.9万円

8.9%

200万~300万円未満 かおりさん

14,167円

17.0万円

6.7%

300万~400万円未満 じろう君

15,834円

19.0万円

5.4%

400万~500万円未満 かつお君

17,667円

21.2万円

4.7%

500万~600万円未満 はなこさん

19,417円

23.3万円

4.3%

600万~700万円未満 さぶろう君

21,667円

26.0万円

4.0%

 

■年間所得と消費税の負担割合は反比例

消費税率の上昇によって家計に及ぼす影響は大きいことが分かります。

特に所得が低い「たろうくん」が支払う消費税は、収入に対して最も割合が高くなる傾向にあります。

(これを難しい言葉で「消費税の逆進性」と言われています。)

■消費税増税に対策は?

消費税負担割合の高い傾向にある「たろう君」も、生活するためには避けては通れません。

どうすれば消費税の負担を抑えつつ、安心した生活が送れるのでしょうか。

 

例えば、

 

各家庭の経済的な負担と消費の落ち込みを抑えるために、

「軽減税率」という制度が増税と同時に導入されます。

この制度は主に食料品や新聞の消費税率を10%ではなく、8%に据え置くことで、私たちの生活の負担を軽減する制度です。

 

「軽減税率」のコラムはコチラをクリック

 

仮に年収200万円未満の学生「たろう君」の場合、

年間で最大2.2万円を節約できます!

(1年間の支出で、食品のみ・持ち帰りのみは難しいですが…)

 

 

また、お買い物で使えるポイントが付与される「ポイント還元制度」も

増税と同時に導入されます。

現金支払いではなく、カード決済や電子マネーなどのキャッシュレス決済をすることによって、購入金額の2~5%が付与され、買い物で使えます。

 

「ポイント還元制度」のコラムはコチラをクリック

 

 

■目標を持って収支計画を立てましょう!

これらの制度で、お買い物をよりお得に楽しむことができます。

しかしこれらは、支出額を最小限に抑えるための制度に過ぎません。

 

最も大切なことは「何のためにお金を貯めるのか」「どれだけお金を使っているのか」を明確にすることです。

 

目標を持って、お金の収支を考えましょう。

 

 

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