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投資と資産形成の第一歩 ~「貯める」から「増やす」へ!投資の基礎知識~

社会人になり、毎月お給料をもらうようになると、「将来のために貯金しなきゃ」と考える人も多いでしょう。しかし、貯金だけではなかなかお金は増えません。そこで大切なのが、「貯める」から「増やす」へと意識を変えることです。

 

本記事では、新社会人や投資初心者の方が「資産形成」を始めるための基礎知識をわかりやすく解説します。お金をただ貯めるだけでなく、賢く運用して増やす方法を学び、将来の安心を手に入れましょう!

 

【1. 貯金だけでは不十分な理由】

多くの人は、お金を貯める手段として「銀行預金」を選びます。しかし、銀行に預けているだけではお金が増えにくいのが現実です。その理由は以下の2つです。

 

・超低金利時代

現在、日本の銀行の普通預金金利は0.200%程度となっています。例えば100万円預けると、1年間で増える利息は2,000円(税抜前)です。昨年の金利と比較すると上昇していますが、今後の金利水準の変動は予測できません。

 

・インフレの影響

物価が上がると、同じ100万円でも将来的に買えるものが少なくなります。例えば、今は100円で買える商品が、10年後には120円になっているかもしれません。物価が上がると、お金の価値が目減りするため、ただ貯金しているだけでは資産が実質的に減ってしまう可能性があります。

 

そこで大切なのが、投資を活用してお金を「増やす」ことです。

 

【2. 投資とは?資産を増やす基本の考え方】

投資とは、「お金に働いてもらう」ことです。貯金は「自分が働いて得たお金をそのまま保管する」のに対し、投資は「お金を運用して増やす」手段になります。

 

◼︎投資の代表的な方法

・株式投資…企業の成長に応じて利益を得る

・投資信託…専門家が運用する投資商品

・債券投資…国や企業にお金を貸し、利息を得る

・不動産投資…物件を購入し、家賃収入を得る

 

特に初心者には、「投資信託」や「つみたてNISA」を活用した長期的な資産形成がオススメです。

 

【3. 初心者におすすめの資産形成方法】

 

◼︎NISAのつみたて投資枠の活用:小額からの投資に最適

NISAのつみたて投資枠は、長期の資産形成を支援する税制優遇制度です。年間投資額の上限は120万円、無期限で運用でき、得られた利益が非課税になります。

 

NISAのつみたて投資枠のメリット

◻︎少額からスタート可能(月1,000円程度からOK)

◻︎税金がかからず、利益を最大化できる

◻︎プロが運用する投資信託に分散投資できる

 

◼︎iDeCo(個人型確定拠出年金):老後資産を作る

iDeCoは、自分で積み立てる年金制度です。掛金は所得控除の対象となるため、節税効果が高いのが特徴です。

 

iDeCoのメリット

◻︎掛け金が全額所得控除になる(節税メリット)

◻︎運用益が非課税で再投資される

◻︎受け取るときも税制優遇がある

 

◼︎企業型DC(企業型確定拠出年金)を活用する

会社によっては、企業型DC(確定拠出年金)を導入していることがあります。これは、企業が従業員のために積み立てる退職金制度で、個人でも運用先を選ぶことができます。

 

企業型DCのメリット

◻︎企業が掛け金を出してくれるため、自分の負担が少ない

◻︎運用益が非課税

 

企業型DCがある場合は、まずは制度を確認し、しっかり活用しましょう。

 

 

【4. 投資を始める前に知っておきたいポイント】

 

◼︎リスクとリターンの関係を理解する

投資にはリスク(価格変動や元本割れ)が伴います。しかし、リスクを抑えるための方法として、「長期投資」「分散投資」「積立投資」の3つがあります。

 

・長期投資:長期間運用することで、短期の値動きに左右されにくくなる

・分散投資:異なる資産に投資し、リスクを分散する

・積立投資:毎月コツコツと投資することで、平均取得価格を抑えられる

 

◼︎余裕資金で投資を始める

投資は、生活費とは別の余裕資金で行うことが鉄則です。急にお金が必要になったときのために、生活費3〜6カ月分の貯金を確保しておくと安心です。

 

◼︎「今すぐ始める」ことが大切

投資は「時間を味方につける」ことが重要です。若いうちから始めることで、少額の投資でも長期的に大きなリターンを得られる可能性が高まります。

 

【5. まとめ:投資の第一歩を踏み出そう!】

「投資」というと難しく感じるかもしれませんが、正しい知識を持ち、少額から始めればリスクを抑えて資産形成が可能です。

 

◼︎初心者におすすめのステップ

  1. まずは貯金をし、生活防衛資金を確保する
  2. NISAのつみたて投資枠やiDeCoなどの税制優遇制度を活用する
  3. 少額から投資を始め、長期・分散・積立を意識する

 

「貯める」だけではなく、「増やす」ことも意識して、賢く資産を運用していきましょう!未来の自分のために、今日から一歩を踏み出してみませんか?