テレワーク中のサイバーリスク
【テレワークに潜むサイバー攻撃】
全国で自粛が解除された今、再びコロナウイルスの感染者数が増加しており、早くも第2波が警戒されてきています。
そんな中注目されるのは、やはりテレワークという働き方です。効率性の向上やコストの削減などメリットが多いテレワークですが、もちろんメリットばかりではありません。
問題点の1つとして、テレワークでインターネットを使用する業務が増加したことによるサイバー攻撃のリスクの上昇が挙げられています。
サイバー攻撃とは、インターネットなどのネットワーク上で破壊行為を行い、データの破壊や改竄、情報漏洩、ネットワーク停止などをもたらす悪質な行為のことです。これにより、個人や企業の活動から国家の社会機能にまで深刻な打撃を与えます。
警視庁の調べによると、サイバー攻撃の犯罪の検挙件数は、去年だけで9547件も出てきています。
【サイバー攻撃による主な被害】
サイバー攻撃による企業の主な被害事例としては、
・オンラインショッピングに不正アクセスが行われ、クレジットカード情報が1万件近く流出(大手食品製造会社)
・航空会社を装ったメールによってウイルスに感染し、多くの顧客情報が流出(大手旅行会社)
・職員が情報を持ち出して加入者情報が流出
などがあります。
【サイバー攻撃のリスク】
このようなサイバー攻撃などの影響により様々なリスクが考えられます。例えば、顧客からの損害賠償や事故対応による金銭の損失や信用低下による顧客の喪失。また、顧客だけでなく従業員の訴訟などにより事業が続けられなくなるリスクなどが挙げられます。
【サイバーリスクに備える保険】
〇サイバーリスク保険
サイバーリスク保険とは、サイバー攻撃などの不正アクセスによる「個人情報の流出」や「業務妨害」などに備えるための保険です。
サイバーリスク保険では、主に、
・被保険者(補償の対象者)が法律上負担する損害賠償金や、争訟費用等による損害
・サイバー事故に起因して一定期間内に生じた各種費用
・ネットワークを構成するIT機器等が機能停止することによって生じた利益損害や営業継続費用
が補償されます。
テレワークに加え、5Gも普及しはじめた情報社会の今だからこそ、情報セキュリティ対策は必須と言えます。
サイバー攻撃の現状とリスクをしっかりと理解した上で、保険を活用し対策をすることをおすすめいたします。