「2020教育改革」~習い事は月額20,000円!?~
2020年というと、皆さん何を思い浮かべますか?
東京オリンピック開催とともに、「日本の教育」も大きく変わることをご存知でしょうか?ITの進歩、AI(人工知能)が台頭する社会、そしてグローバル化・・・。変化の激しい時代を生きる子供たちが社会の中で活躍できる力を育成することが今、求められています。
今回の「教育改革」は大きく2点です。幼稚園から高等学校の学習指導要領の改訂、そして大学入試改革です。
◾️学習指導要領が変わる!
「学習指導要領」とは、日本教育の大まかな指導目標です。この指標があることで、全国のどの地域にいても同じレベルの教育を受けることができます。(また時間割はこれを基準に組まれているので、学習指導要領が変わると、教科書や授業の内容も様変わりします。)そして2020年に改訂される学習指導要領のキーワードは、『思考力・判断力・表現力を育むことを重視する』です。そのため今まではなかった、新しい授業の導入がなされます。「主体的・対話的で深い学び」を取り入れた「アクティブラーニング」という授業スタイルです。従来は先生が問題の正解を知識として生徒に教えるということがスタンダードでしたが、今後は正解までの問題の解き方を班ごとに話し合ったり、個々に意見を出し合ったり、というような対話を取り入れた授業に変わります。また情報化の進む社会に対応できるように「プログラミング教育」も実施されます。英語教育は使える英語を目指し、小学校3・4年生から外国語活動が開始され、5・6年生では教科化されます。
◾️大学入試が変わる!
センター試験に代わり「大学入学共通テスト」が導入されます。大学入学共通テストには、記述問題が導入されるなど、得た知識・技能を活用する思考・判断・表現力が問われる大学入試に変わります。これまでの知識を詰め込み、「いかに覚えるか」に重点が置かれた教育から「覚えたことをどのように使うか」ということが求められるようになります。教育が変わることで、子どもの習い事にも変化があるようです。現在の習いごとのランキングは、「水泳」「英語・英会話」が人気です。「水泳」においては、全体の約4割以上が習っており、小学校から高校まで全ての世代で1位となりました。一方、習わせたいランキングでは、「英語・英会話」が全体のトップです。また、小学生高学年では「パソコン関連(プログラミングなど)」が5位にランクインと、大きく順位を上げています。子ども向けに教える事業者も増加傾向にあり、今後も習わせたいというニーズが高まることが考えられます。
それでは、子供一人あたりにかける習い事の費用はいくらなのでしょうか?12歳以下の子どもを持つ親を対象に、アンケート調査を実施したところ、月額の総額「10,000円未満」が約6割。「20,000円未満」まで範囲を広げると、全体の8割強を占めます。もっとも割合が高いのは「10,000〜20,000円」で、総合的に見ると月額の上限が「20,000円」という家庭が多いようです。
教育費は聖域と言われますが、「2020教育改革」を機に家族で教育について話し合ってみてはいかがでしょうか。