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コラム

コロナで変わった私たちの意識・行動

新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、私たちのワークスタイルやライフスタイルは大きな影響を受け、変化しました。
マスク生活や外出自粛など、これまでの日常を変える体験は、私たちの意識や行動に変化をもたらしました。

このたび発表された内閣府による「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、それを裏付けるような国民の意識変化が伺えます。
今回の調査は、内閣府 が全国10,128 人の男女を対象に、4 月末か ら 5 月はじめにかけてインターネットを通じて行われました。
本調査では、「働き方(テレワーク)」「子育て」「地方移住」の3つに関する実態と意識の変化について報告されています。

まず働き方。テレワークの実施率ですが、第1 回調査の2020 年5 月から比べて、全国的な実施率が約31% と過去最高をつけて、じわじわと伸びています。テレワーク実施者が増えると、自宅で過ごす時間がおのずと多くなります。
その結果、家族と過ごす時間が増えたと答えた人は、約49% と半数近くにのぼります。またテレワークは、夫婦の家事・育児の役割分担変化にも大きな影響を与えているようです。テレワークをしている夫の約37% が家事の役割が増えたと答えたのに対し、通常通り勤務をしている夫は約16%と差異があ
ります。テレワーク勤務者は、自宅時間が長くなることで、家族と過ごす時間の増加とともに家事に参加している様子が伺えます。
こうした家事・育児の役割分担は、家庭円満とともに女性の社会進出を後押ししてくれる好材料になるのではないでしょうか。
また、家族との時間が増えたと答えた人のうち、約88%の人が引き続き家族と過ごす時間を保ちたいと望んでいます。ワーク・ライフ・バランスの意識変化を見ても、感染症拡大前よりも生活を重視するようになった割合は、調査毎に上昇しており、直近の結果では約51%と過半数を越えています。このように総じてみると、仕事と生活に対して 「生活をより重視」したいとの方向へと変化しつつあるようです。

そして働き方や生活への意識変化の他にも、住む場所への意識の変化が進んでいるようです。東京圏在住の人へ地方移住の関心を聞いたところ、約33%の人が関心を持っていると答えました。前回の調査結果が約25%だったので、じわじわと地方移住への関心度が高まっています。その関心理由として、「人口密度が低く自然豊かな環境に魅力を感じている」の次に、「テレワークによって地方でも同様に働けると感じたため」という理由が多くあがっています。
ここでもテレワークの影響が大きいようです。
そうとはいえ、すぐに地方移住者が増えていくわけでもないようです。仕事や収入面が懸念され、すぐには行動へ移せないようです。
しかしこのような中、企業も従業員満足度を高めるために、Work (仕事) とVacation( 休暇) を組み合わせた「ワーケーション制度」を導入し、働きやすい環境作りに動き出しています。

このように、コロナで働き方、家族との関わり方など、私たちの意識・行動も大なり小なり変化しました。そのことで、場合によっては人生の選択肢もさらに増えたのではないでしょうか。自分らしい選択肢の実現のためにも、今だからこそ、この機会にじっくりライフプランを考えてみてはいかがでしょうか。

 

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