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もはや昭和ではない〜 学び直しが変化のカギ

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「もはや昭和ではない」

これは、2022年6月に内閣府から公表された
男女共同参画白書で使われた言葉です。
この言葉にはどのような思いが
込められているのでしょうか。

今回はこの白書をもとに、
時代の変化について考えていきたいと思います。

時代は常に変化している

白書では特集で、
「人生100年時代における結婚と家族
〜家族の姿の変化と課題にどう向き合うか〜」
と題しています。

中身を少し取り上げると、

◆家族の姿が変化しているにもかかわらず、
男女間の賃金格差や働き方などの慣行、
人々の意識、さまざまな政策や制度などが
依然として戦後の高度成長期、昭和時代のままになっている。

◆今や、女性の半数は90歳以上まで生きる。
死亡年齢最頻値は女性93歳、男性88歳であり、
100歳を超える人は、2020年時点で
女性69,757人、男性9,766人となっている。
まさに人生100年時代と言える。

◆もはや昭和ではない。
昭和の時代、多く見られた
サラリーマンの夫と専業主婦の妻と子供、
または高齢の両親と同居している夫婦と子供
という3世代同居は減少し、一人ひとりの
人生も長い歳月の中でさまざまな姿をたどっている。

◆こうした変化・多様化に対応した
制度設計や政策が求められている。

などと記されています。
これらのことから、時代が変化している一方で、
なかなか時代の変化に追いつけていない現状が読み取れます。

時代の変化をアップデートしてこなかったがゆえに生じたゆがみ

昭和の社会モデルをアップデートしてこなかったばかりに、
歪みがあちこちで起きています。

【 社内で生じる、価値観のずれ 】

新卒一括採用で終身雇用の男性正社員が
企業の中心メンバーだった昭和のモデルの
おじさんたちは、コロナ禍で実態との
食い違いに戸惑っています。

若い世代の社員からは、
「上司が頭昭和でほんといやだ」
「滅私奉公で昭和的な働き方」
などといわれており、
テレワークをさせてもらえないことや、
残業をいとわないおじさん世代の姿勢などが
職場への愚痴となってSNSでつぶやかれています。

【 家庭内でいまだに生じる、男女格差 】

昭和時代は専業主婦の妻が
介護や育児を担う役割分業が主流でした。

しかし、時代が変わり共働きが
主流になりつつある現代においても、
女性が家族のケアを中心的に担う
構造は続いています。

コロナ禍で子どもが学校を休むときには、
母親が子どもの世話をし、
会社に行かないと仕事が続けられないと
困惑しています。

共働きが主流になって久しいにも関わらず、
価値観もシステムも昭和のままになっているのです。

昭和的な職場とイマドキな職場は何が違うのか?

LINE WORKSが4月に
全国の中小企業に勤める20~59歳の
正社員に行った調査では、
39.4%が自身の勤め先を「昭和的」だと評価しました。

「長時間労働で休みが取れない」
「社内飲み会に参加が必須」
「残業が評価される」
はまさに昭和的な職場イメージです。

一方で、
「休暇がとりやすい」
「働く場所がフレキシブルに変えられる」
「社内の飲み会が少ない」は、
イマドキな働き方のイメージといえるでしょう。

出典:ワークモバイルジャパン調査(2022年4月、全国の中小企業で働く20〜59歳の正社員男女678人に実施

現代での環境変化に対応していくためには、
古き良き文化を大切にしつつも、
イマドキな職場イメージに
近づけていくことが必要なのかもしれません。

時代の変化に対応するカギは学び直しにある?

昭和世代の間にも、
少子化による人手不足やコロナ禍のデジタル化
といった社会変化を外圧に、
「新しい知識を学ばないと生き残れない」
という危機感が迫っています。

昭和の習慣や考え方を乗り越えるには、
学び直しが一つの解となりそうです。

改めて今の時代に目を向けて、
デジタルトランスフォーメーション(DX)による生産性向上、
SDGs(持続可能な開発目標)を意識した商品開発、
多様性重視の組織づくり、
などの今日的な課題に向き合うことが
結果として脱昭和に結びつくのではないでしょうか。

変化に対応する第一歩は、「無意識の偏見」に気づくこと

時代の変化に対応するための第一歩としては、
「結婚して子どもを産むべき」
「プライベートを多少犠牲にしても働くべき」
「雑用や飲み会の幹事は若手がやるべき」
といった、この感覚を変えなくてはなりません。

これら「無意識の偏見」は
アンコンシャス・バイアスと呼ばれています。

自分自身は気づいていない、
「ものの見方やとらえ方の歪みや偏り」を
知る・気づくところから始めれば、
それに対処することもできるはずです。

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