目の日焼け対策、してますか? ~肌だけじゃない、目も紫外線からしっかり守ろう~
日差しが強くなる季節、多くの方がスキンケアとして日焼け止めや帽子、日傘を取り入れ始めます。肌の紫外線対策は広く知られている一方で、意外と見落とされがちなのが「目」の紫外線対策です。
「目の日焼け?そんなに影響があるの?」と驚く方もいるかもしれませんが、実は目も紫外線による“日焼け”をします。そしてこの目の日焼けこそが、疲れ目、炎症、視力の低下、さらには白内障などの重大な病気にもつながりかねない要因となっているのです。
今回は、働く私たちの目を守るために知っておきたい「紫外線と目の関係」、そして日常生活に取り入れやすい“目の日焼け対策”についてお伝えします。
【紫外線が目に与える意外なリスクとは?】
紫外線(UV)は、太陽から届く電磁波の一種で、肌にダメージを与えるだけでなく、目の表面や内部にも深刻な影響を及ぼします。具体的には次のようなトラブルが引き起こされることが知られています。
・紫外線角膜炎(雪目):目がゴロゴロする、充血、強い痛みなどの症状。海やスキー場などで短時間に強い紫外線を浴びたときに起こりやすい症状です。
・白内障:水晶体が濁る病気で、視力低下やかすみ目を引き起こします。紫外線は白内障の主要なリスク要因のひとつとされています。
・翼状片(よくじょうへん):結膜が角膜に侵入してくる病気で、長年にわたる紫外線暴露が原因になることがあります。
・加齢黄斑変性:視界の中心が見えづらくなる疾患。紫外線やブルーライトによる網膜への負担が関係していると考えられています。
これらの疾患は、短期的に現れるものもあれば、長年の蓄積によって高齢になってから発症するものもあります。そのため、若いうちから対策を講じることが非常に大切です。
【日常の中に潜む“目の日焼け”リスク】
意外と知られていませんが、紫外線は晴れた日だけでなく、曇りの日にも地上に届いています。曇りでも紫外線の6~7割は降り注いでいるというデータもあるほどです。
また、紫外線は上からだけではなく、アスファルトや水面、建物の壁などからの反射によっても目に届きます。特に日常生活の中では、以下のような場面に注意が必要です。
・通勤や外回りなど、日中の移動時間
・昼休みの外出(コンビニやランチの行き帰り)
・子どもとの公園遊びや週末の買い物
・ウォーキングやジョギングといった屋外の運動
・海や山などのレジャー
つまり、「日差しが強くなければ大丈夫」と思って対策を怠ることが、気づかないうちに目の紫外線ダメージを蓄積させているのです。
【すぐにできる!目の日焼け対策5つのポイント】
では、どうすれば日常生活の中で目を紫外線から守ることができるのでしょうか。特別な道具や費用は必要ありません。以下のような基本対策を意識してみましょう。
① UVカットサングラスの着用
もっとも効果的なのは、紫外線カット機能があるサングラスを着用することです。ポイントは、レンズの色の濃さではなく、「紫外線透過率」に注目することが重要です。99%以上UVカットの表示があるものを選びましょう。
また、目の横からの光の侵入を防ぐため、顔のカーブに沿ったデザインが理想的です。最近はビジネスシーンでも違和感なく使えるデザインも増えてきています。
② UVカットコンタクトレンズを使う
サングラスが苦手な方や、コンタクトレンズ派の方には、UVカット機能付きコンタクトレンズがおすすめです。裸眼よりも紫外線から角膜を守る効果があります。ただし、コンタクトではまぶたや白目までは守れないため、帽子やサングラスとの併用がベストです。
③ つばの広い帽子をかぶる
帽子は顔や頭皮だけでなく、目への直射日光を遮る効果があります。特に真上から太陽が照る夏場には、通勤時や買い物の際に帽子を活用するだけでも、目の日焼けリスクを大きく減らすことができます。
④ 日傘の使用や日陰を選んで歩く習慣を
直射日光が避けられない場合でも、日傘を使用することを心掛けたり、建物の陰や木陰を選んで歩くだけで紫外線の照射量は格段に減少します。昼休みや外出時、できる限り意識するだけでも目の負担を軽くできます。
⑤ 窓際の対策も忘れずに
オフィスや自宅で窓際に長時間いる人は、窓から入る紫外線にも注意が必要です。UVカットフィルムやレースカーテンを活用することで、室内でも目への影響を軽減することができます。
【目の健康は「未来の自分」への投資】
目の紫外線対策は、今すぐ効果を実感できるものではありません。けれど、10年後、20年後の視力や目の健康を守る“未来への積立”と考えると、少し意識が変わるかもしれません。
マネーウェルネスが目指す「健康で豊かな人生の実現」は、家計や老後資金だけでなく、心と体の健康づくりも大切な一部です。
目は、私たちが働き、学び、人生を楽しむための大切な「情報の入り口」。だからこそ、今この瞬間から目を守る習慣を始めることは、将来の安心と幸福感を高める賢い選択と言えるでしょう。
【まとめ】
これから夏本番を迎えます。肌の日焼け止めや帽子に加えて、「目」にも日焼け対策をプラスしてみてください。
最初はサングラスをかけるのが照れくさいかもしれません。でも、自分の健康を守るため、そして長く健やかに働くために、ほんのひと工夫で未来が変わるかもしれません。
マネーウェルネスでは、健康や暮らしに役立つ知識をこれからもお届けしていきます。ぜひこの夏から、“目のウェルネス”も意識して過ごしてみてください。