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インフレに備えるための投資戦略とは?

近年、日本でも「物価が高くなった」と感じる機会が増えています。スーパーでの買い物や電気代、ガソリン代など、日常生活のさまざまな場面でインフレ(物価上昇)を実感している方も多いのではないでしょうか。

インフレになると、モノやサービスの価格が上がる一方で、お金の価値は相対的に下がります。例えば、今100万円で買えるものが、数年後には100万円では買えなくなるかもしれません。預金額は変わらなくても、お金の「買う力」が少しずつ小さくなってしまう可能性があるのです。
だからこそ、これからの資産づくりでは「預金だけに頼らない」という考え方も大切になってきます。その方法の一つが「分散投資」です。

分散投資とは、一つの資産だけに集中するのではなく、いくつかの資産に分けて運用する方法です。例えば、一つの会社の株式だけを持っていると、その会社の業績によって資産が大きく増減することがあります。しかし、複数の資産に分けて保有していれば、一つが値下がりしても、ほかの資産が支えてくれることが期待できます。

分散投資には、株式や債券、不動産、金など異なる資産に分けること、日本だけでなく海外にも投資先を広げること、そして一度にまとめて投資するのではなく、毎月コツコツ積み立てることなど、さまざまな方法があります。これらを組み合わせることで、大きな値動きに振り回されにくい資産づくりにつながります。

また、インフレのときには、すべての資産が同じように影響を受けるわけではありません。一般的には、株式や不動産、金などの資産は、インフレに比較的強いといわれています。こうした資産は、投資信託を活用することで、少額から幅広く保有することもできます。
さらに、「通貨を分散する」という考え方もあります。日本円だけで資産を持っていると、円の価値が下がった場合には資産全体の価値にも影響が及ぶ可能性があります。そのため、米ドルやユーロなどの外貨資産を持つことで、通貨のリスクを分散する方法もあります。

外貨資産の代表例である外貨預金は、日本より高い金利が期待できる場合や、海外経済の成長の恩恵を受けられる可能性があります。一方で、為替相場の変動によって円に戻したときに元本を下回ることもあるため、特徴を理解したうえで利用することが大切です。
資産運用では、「何に投資するか」ももちろん大切ですが、それ以上に「長く続けること」が大切だといわれています。焦らず、無理のない範囲で積み立てを続け、資産や地域を分散しながら運用することが、将来に向けた資産づくりにつながります。
現在は、少額から始められる投資信託や、税制優遇を受けながら資産形成ができるNISAやiDeCoなど、活用しやすい制度も整っています。

物価が上がる時代だからこそ、お金を「貯める」だけでなく、「育てる」という視点も少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。自分に合った方法で、無理なく資産形成を続けることが、将来への安心につながるでしょう。