インフレってなに?
物の価格が上がることをインフレーション(インフレ)、下がることを
デフレーション(デフレ)といいます。
インフレと聞くと、「物価が上がる」ということで、ネガティブに捉えている人が多いかもしれません。
しかし、インフレは悪い側面だけではなく、良い面もあります。
インフレによって我々の生活がどのように変化するのか解説したいと思います。
インフレのメリット
インフレとはモノの値段が上がり続ける状態のことです。
これを言い換えると「お金の価値が下がる」ことになります。
例えば、100円で買えていたジュースが200円になった場合、同じジュースを手に入れるために2倍のお金が必要になります。
つまり、お金の価値は2分の1になったといえます。
日本でインフレが起こると、「円の価値が下がる」ことから、円安になる可能性があります。
円安のメリットは、輸出業が好調になる、外国からの観光客が増えるという点です。
インフレのデメリット
一方、デメリットとしては、輸入品が高くなる、海外旅行の費用が高くなる、現地での買い物が高くつくことが挙げられます。
物価は「金利」と深い関係があります。需要が供給を上回ることでモノの値段が上がり、企業の収益も高まるでしょう。
そうすると賃金も上がり消費が活性化していきます。
このような好景気の中では金利は上昇する傾向にあります。
一般に、物価が上がり続けるインフレの状態では金利を引き上げ、逆にデフレのときには需要を高めるために金利を引き下げる金融政策がとられます。
金利が上がると、借り入れ時の金利は上がりますが、預け入れをするときの金利も上がる(受取利息が増える)ため、インフレで恩恵を受ける人もいますが、そうでない人もいるのです。
インフレが進むとどうなる?
インフレが過度に進むと、ハイパーインフレーション(ハイパーインフレ)と呼ばれる状態になります。
国際会計基準の定めによれば、「3年間で累積100%以上の物価上昇」が要件の一つになっており、3年で物価が2倍以上になると、ハイパーインフレに該当する可能性が高いといえます。
実際に、ハイパーインフレが過去に起きた国としては、ドイツ、ロシア、アルゼンチン、直近ではジンバブエやベネズエラなどがあります。
例えば、ドイツでは戦後、敗戦で多額の賠償金を迫られたことなどが理由でハイパーインフレとなりました。ロシアでは1992年、初代大統領のエリツィン氏の下で市場経済に向けて経済改革が行われたことが一因とされます。
ジンバブエでは2008年の大統領選挙をめぐる混乱と、過度の紙幣発行でハイパーインフレになりました。お金の価値が大幅に下がり、ついには「100兆ジンバブエドル」が登場してニュースに取り上げられた事がありました。
効果的なインフレ対策とは?
インフレになった場合を想定して、私たちはどのような対策をしておけば良いのでしょうか。具体的対策としては、お金を「価値ある別のモノ」に替えて、分散するということです。
今回は、代表的な分散対象を2つ紹介します。
1つ目は「株式」です。インフレ時には企業活動が活発になり、株価が上昇します。貨幣価値は下がっても株価は上がるため、資産は目減りしません。
2つ目は「外貨」です。先ほど、インフレになると円安を引き起こしやすいとご説明しました。そのため、円をドルなどの外貨に替えておき、円安局面で外貨を円に替えることで、インフレの影響を抑えることが出来ます。
それ以外にも金やプラチナなどの「貴金属」という選択肢もあります。貴金属は希少性が高く、値下がりする可能性は低いため有効な選択肢といえるでしょう。
このように、長期的な資産運用においては、1つの金融商品や銘柄に資産を集中させるのではなく、それぞれの特性を理解し、分散させていくことが必要不可欠になると言えるでしょう。
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