寒い季節、脳血管疾患のリスクを防ぐには・・・・・・?
一段と冷え込む朝方に対して、昼には気温が上昇するなど、
季節の変わり目には日中の気温差が大きくなります。
服装に気をつけている方は多いかと思いますが、実は、
寒暖の気温差が大きい今の時期は、
脳血管疾患のリスクが上昇すると言われています。
今から対策を確認しましょう。
■脳血管疾患って?
日本人の3大死因にも数えられる脳血管疾患。
脳血管疾患とは、脳の血管のトラブルによって、脳細胞が壊れてしまう病気の総称です。
また介護が必要になった原因としても、認知症に続いて、脳血管疾患は高い割合を占めています。
主な脳血管疾患には脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血などの脳卒中があります。
■なぜ脳血管疾患のリスクが高くなる?
脳血管疾患のリスクが高い原因として、
「激しい寒暖差に伴う急激な血圧上昇」と
「水分不足による脱水症状」
が挙げられます。
血圧が高めの人は、普段以上に血圧について気をつけなければいけません。
では日常生活において、気を付けることは何でしょうか。
①お風呂はじっくりと
寒い屋外から帰宅してすぐにお風呂に入るといった行為は、血圧の急激な上昇や下降(ヒートショック)を引き起こし、同時に脳卒中を誘発します。
そのため、冬場はあまり高温のお風呂に入らず、ぬるま湯でじっくり身体を温めていくのがよいでしょう。
②こまめな水分補給
意外と冬は脱水症状に陥りやすい季節でもあります。
こたつや電気毛布の使い方に気を付けましょう。
電気毛布で寝床を温め、そのまま眠ってしまうと、自覚することなく気道や皮膚から水分が蒸散し、体内の水分が失われ脱水状態に陥りやすいです。
タイマーを設定するなど、暖房器具の使い方についても気を付けましょう。
寒くなるこれからの季節も水分を欠かさず、一層、食事・運動・飲酒など生活習慣の改善を行い、健康管理に気を配ることが大切です。
■脳血管疾患は40代から急増
厚生労働省の調査によると、脳血管疾患の患者数は、40代以降から歳を重ねるごとに増加し、60歳を超えるとさらに急増しています。
男性の脳血管疾患患者数 |
女性の脳血管疾患患者数 |
|
30代 |
約0.3万人 |
約0.3万人 |
40代 |
約1.6万人 |
約1.4万人 |
50代 |
約4.2万人 |
約2.6万人 |
60~64歳 |
約4.0万人 |
約3.1万人 |
年齢によるリスクもありますが、誰にでも起こりうる脳血管疾患を軽視してはいけません。
早いうちからの予防、生活改善が健康への第1歩となります。
これからも気温の低下、寒暖差の拡大が予想されます。
まずは身近な生活習慣から意識してみてはいかがでしょうか?
■関連情報はコチラ????をクリック★
認知症について:最近寝不足だと感じたら・・・・・・
????「睡眠負債」で認知症になる!?
脳梗塞について:夏も脳梗塞のリスクがある!?
????夏に多い脳梗塞~水分不足が招くリスク~
脳血管疾患は40代から起こりやすい:ご自身とご家族の今後を考えませんか?
????【年代別シリーズ】40代は特に必見!教育、介護と老後を見据えた計画を